子どもがコロナに感染しているか、市販の検査キットで検査をしてみたけど…
本当に検査できてるのかな?
コロナ検査は鼻に綿棒を入れる検査で、ちゃんとできているか心配ですよね。
最近この検査について報告がありました!
コロナウイルスの検査で現在(2022年9月14日時点)市販されているものは、鼻腔ぬぐい液と唾液の2種類の検査法があります。
唾液をためて検査するタイプは、専用の容器に唾液をためて検査キットに入れるだけなので、それほど難しいものではありませんが、鼻腔ぬぐい液の検査は少しコツがいります。
鼻の構造と綿棒の向き
まずは鼻の構造のイラストを見てみましょう。
このイラストを見てみると、①鼻の内部は上側に広いこと、②鼻の穴に平行にまっすぐ綿棒を入れると上方向に行くこと、がわかります。
鼻腔ぬぐい液で重要なこと、それは
鼻の1番奥の部分を綿棒でこすること!
「なんだそんなことか…」と思われるかもしれませんが、実は意外と難しいんです。
先ほどのイラストで、鼻から鼻の穴に対して垂直に綿棒を入れても鼻の奥には届きません。
右側のイラストのように、鼻の孔とはほぼ平行になるように、鼻の下のほうを沿わすように入れると、ちょうど検査に必要な部位に届かせることができます。
とくに子どもの検査では子どもが鼻に綿棒を入れるのを嫌がるため、検査自体が難しいのですが、2022年8月26日付である報告が出されました。
自己採取と医療従事者で検査結果は異なるか?
JAMA誌オンライン版2022年8月26日号に報告されたのは「鼻腔ぬぐい液によるコロナ検査をする場合、自己採取と医療従事者では検査結果に違いが出るか」といったものです。
Waggoner JJ, et al. JAMA. 2022 Aug 26. [Epub ahead of print]
2021年7月から8月の期間に、アメリカの施設において鼻腔ぬぐい液によるコロナウイルス検査を行いました。対象は4~14歳の197人で、最初に子どもたちに自己採取をしてもらい、次いで医療従事者(看護師)が検体を採取しました。
対象者には鼻腔ぬぐい液のやり方についてビデオで説明を聞いてもらい、さらに文書でも確認してもらいました。
残念ながら1人は医療従事者の検体が無効となったため、実際は196人での検討となります。
その検査結果は、自己採取と医療従事者の両方とも陽性としたのが44.4%(87/196人)両方とも陰性なのが53.6%(105/196人)、陽性/陰性の組み合わせがそれぞれ2人でした。
自己採取と医療従事者のともに陽性であった確率は97.8%、ともに陰性であった確率は98.1%であり、自己採取と医療従事者の間で有意差は認めませんでした。
つまり、やり方を知っていれば子どもでもうまく検査ができるということがわかりました。
やり方を知れば子どもでも医療従事者と同じ結果になる
いかがでしたでしょうか。
自宅でコロナウイルス検査をする方も多いと思いますが、ちゃんとした検査で正確な検査結果を出すことで、ご自身やご家族をウイルスから守りましょう。
ちなみに、唾液の検査よりも鼻腔ぬぐい液の検査のほうが
ウイルス発現量は多いですよ!
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